北海道庁旧本庁舎

我々が新千歳空港に着いたのは某年1月23日。
本州でも本格的な寒さの時季。
まして北海道である 寒いのは本州以上と思っていたがそれほどでもない。
それもその筈、我々は本当の北海道の地には未だ足をおろして居なかったのである。
新千歳空港は地下でJRに直結している。
当然ながら空港も駅も列車内も暖房完備。
寒さ何するものぞであったが札幌駅に着いたら やはりズッシリと寒かった。
そんな我々を迎えてくれた北海道庁旧本庁舎の煉瓦色は温もりがあり、雪に映えて鮮やかであった。


サッポロビール園























北海道と言えばジンギスカン。
ジンギスカンと言えばサッポロビール園。
我々の頭にはそれしかなかった。
レストランの案内所に行く。
聞かれるのは食べ放題か否かである。
違いを聞いたら食べ放題の肉は冷凍とのこと。
食べ放題でない方を選んだ
正解だった。
お肉バリバリとはいかない我々にはのんびり食事が出来た。
そしてビールが美味い。
何杯もお代わりをした
。 


サッポロビール園工場見学

サッポロビール園ではだいたたい1時間毎に工場見学を行っている。
フリーでもOKだ。
そこで我々も見学を申し込んだ。
パンフレットなどを貰い15分ほど待った頃コンパニオンのお嬢さんが案内をしてくれて工場見学スタートである。
ビールの歴史 ビール原料の事 製造過程など約1時間程度の行程で見学は終了する。
そして見学終了後に試飲が有るのだ。
時間は20分だがその間はビール ジュースなどサッポロビール札幌工場で製造しているドリンク類は飲み放題である。
それにオツマミまで付いている。
これは嬉しい。


小樽運河

我々がJR小樽駅に降り立った日は雪が降っていた。
小樽駅からまっすぐに約10分くらい歩くと運河と出会う。
この運河は小樽という或る意味でのテーマパークの主体である。
川沿いに並んだ煉瓦造りの倉庫群 ガス灯等々、この雪の中でも結構観光客がいる。
ただその人達は運河の撮影スポットで記念写真を撮って急いで観光バスに戻る。
寒いから仕方がないのかもしれないが勿体ない。
のんびり散策すれば趣の有るいい所なのに、我々も写真を撮りブラブラしながら小樽倉庫NO.1を探した。
それは地ビールを飲ませるレストランである。
川沿いに見える倉庫群の一角がレストランになっているのだ。
雪の中を歩き体の芯まで冷え切っているのに目的が冷えたビール。
どこか可笑しいが旅人は頓着しない。


オルゴール堂の蒸気時計

小樽は見て回る所が結構ある
ガラス工房の北一硝子三号館は種々のガラス製品を販売している
普通のコップから醤油刺しやワイングラス ランプ類も大小様々な物が有る
そう思って見るせいか どれも北海道らしい物ばかりだ
店内には軽食ができる北一ホールがあるが その照明は石油ランプを使っている
ちょっと薄暗いが独特な雰囲気が味わえて面白い
小樽オルゴールが北一硝子三号館の直ぐ傍にある。
そのオルゴール堂の前に蒸気時計が有る。
仕組みがどうなっているのかは分からないが、堂々として風格がありいかにも北海道の地に相応しい時計である。


はこだて明治館(旧函館郵便局)























函館は横浜 神戸 などと並び称される異国情緒の街である。
見所も沢山ある。
先ず向かったのは金森倉庫で有名な函館港の一角である。
それも夜になってから出掛けたのである。


金森倉庫























Takaさんが是非とも夜景を撮りたいと希望したからである。
Roshiとしても夜景を見てみたい。
そして夜景は期待どおりに美しかった。
だが寒い 天気は悪くないのだがそれ故に一層冷え込む。
それにも係わらずここでも函館ビヤホールの冷たい地ビールで乾杯したのは言うまでもない。


函館市写真歴史館























函館市写真歴史館は、国内外のお宝物のカメラがズラーと展示されている。
勿論色々な写真も展示されておりなかなか興味深い。
そしてここではプロ用のストロボライトを使って自分でポートレート写真が撮れるのである。
我々も交互に撮り合ったがなかなか趣のある写真に仕上がった。


函館山 ここは言わずと知れた函館名所中の名所である。但し函館市街が見渡せればの話である。我々がロープウェイに乗る頃は雪も本格的に降り出していた。
一縷の望みを繋ぎ展望台まで行った。そこで時間の許す限り頑張ってみたがやはり雪は降り止まず却って大降りになってきた。
あと10分あと5分と粘ったが結局は駄目であった。
しかしものは考えようである。冬の北海道に雪は付き物である。
降って当然なのだ。そういう意味では我々は十分に冬の北海道を堪能したことになる。
 


写真:Taka
文章:Roshi